2012年10月28日

Solidoodle 3D Printer

3Dプリンタを買いました。

正確には「Solidoodle 3D Printer 2nd Generation」というものです。

hontai.jpg

私が購入したのはPro ModelというものでExpert Modelからカバーやドアなどの
防塵手段を無くした質素な外観のモデル。フレームが向き出しの構造で
グリスが大量に塗布されたシャフトなどの内部構造が丸出しなばかりか
制御用の電子基板までもが露出している状態です。
移動時に基板を壊したり静電破壊の可能性を考えるとカバーはあった方が
良いのかもしれません。しかしながらカバーとドアの追加で$100増しなのは
少々納得がいきません。なのでPro Modelを選択しました。カバー程度なら適当に
自作してしまえば済む話ですから。

ABSフィラメントは2lbのリールを5個頼みました。結構な量です。
使ってみて分かったのですが積層0.3mmなのでABSフィラメントの消費量は
想像以上に少なく済みます。skeinforgeの設定や出力モデルの大きさにもよるのでしょうが、2lbもあれば相当数の3Dモデルを出力することが出来るでしょう。
その代わり出力精度は悪いのですが…。
元々、大まかなベースモデルを出力し後処理でディテールアップをすることに
なるだろう予測はしていたのでその辺はあまり気にしていません。

cdsp66c.jpg
およそ1/18スケールのCD SP66C

この一ヶ月でいろいろな実験をしました。それは2lbのリール一個を費やすほどに。
3Dプリンタの出力は、なんとなくレンダリングに似ているな…などと思いました。
まあレンダリングも出力なので当たり前なのですが、プリンタ本体とskeinforgeの
設定如何では出力結果に違いが出てくるようです。

一番悩んだのはFill関連でしょうか。形状によって滑らかな曲面を再現できない、
内部構造によって外殻表面に著しい凹凸が形成されてしまう現象が多分に発生し
その原因は果たしてデータの問題ではなくやはりskeinforgeの設定なのか?
という見解には達しているのですがデータそのものを微妙な加減で調整する必要もあり、
さりとてそれで解決するわけでは必ずしも無いところが悩みどころです。
3Dモデルの作成時にもいろいろと注意が必要のようで、車ならドアなどの溝の幅、
フェンダー、フィレット等、実際より大袈裟に作っておかないと出力した時に潰れたり、
そもそも面として捉えない、隙間が開いたり控えめな造形になったりします。
それらの問題は精度の低さに起因しているようで、ある種のデフォルメが必要なようです。

満足の行くディテールで出力しようとするならば車で例えると1/18スケール程度が
適当でしょうか。もちろん1/24や1/48でも良いですがスケールが小さくなればなるほど
クオリティは当然ながら下がります。後処理でディテールアップすることを
前提とするならば問題ありませんが。

mightyboy.jpg
およそ1/14スケールのスズキ・マイティボーイ

1/12スケールくらいまでなら分割することで出力は容易なようです。
3Dデータから分割するので切断面がクリアなら分割したパーツはそこそこの正確さをもって
組み立てることができますし、オーバーハングな形状も分割次第で造形することは
それほど難しくはありません。

しかしPCの画面でしか見られなかったモデルがこうして目の前で手にとって
触ることができる、これは結構な感動があります。しかも割とお手軽なのも高ポイントです。
3Dデータそのものの作成は苦ではないので短時間で作りたいものが作れるし
これは向上心に繋がります。フルスクラッチする苦労に比べれば
天と地ほどの手間の軽減でしょう。
さわさりながら、ここから表面処理をしてこの3Dプリンタでは再現困難な形状の
調整、形成、塗装にどれほどの手間が掛かるかは全く考えておりませんが(笑
ABS樹脂そのものに耐久性があるので、ラジコン化が可能でしょう。
1/10スケールを出力するのは経済的ではないので1/12〜1/18くらいの間で車などを
出力できれば良いですね。RC飛行機もやりたいのですが、流石に無理でしょうかね。
EPPのような軽くて柔軟性のある素材がフィラメントの形で提供されたら
即座に作りまくりますが(笑

ABSフィラメントは2lbのリールで$43程度なのでランニングコストは安価に済みます。
これが安いのか高いのか人によって違うでしょうが私は安いと思います。
まとめて頼めば送料もお安くなりますしね。
フィラメントの1.75mmというサイズは熱溶解積層法の3Dプリンタでは割と
ポピュラーなサイズらしいので買い過ぎて困ることは恐らくないでしょう。
多分…無いと思う(笑

来年辺りにはまた更に精度の高まった3Dプリンタが出てくるのでしょうか。
当面は熱溶解積層法のプリンタを使っていきたいと思います。
光造形法の光硬化樹脂を使った3Dプリンタも魅力なのですが、
樹脂の価格がどうなのか分からないので様子見ですね。
ABSフィラメントほど安価に入手可能ならば、ふたつ返事で買いますが。

来年になったらまた一つ100,000〜200,000円の価格帯にある3Dプリンタを
買いたいと思います。積層精度が向上すると良いですね。
posted by jps at 21:52| 3DCG